今年最後の垢落しとして七里田温泉
「ラムネの湯」にお邪魔した。
久住連山の麓にある風光明媚でなだらかな丘陵地帯にあり、
「日本一の炭酸泉」として名を馳せる下ん湯温泉共同浴場が「ラムネの湯」である。
入湯するには七里田温泉館で受付し、そこから10数メートル案内板に従って下ると
小さな川沿いにラムネの湯がある。
古き懐かしさ漂う建物。地域の触合い場として活用されてきたことが想像される。
受付で渡された鍵を使ってドアを開けると、男女の浴場を示す案内板。
左側の男湯の扉を開けるとこじんまりとした脱衣室。棚の中が衣類で埋まっている。
流石に大晦日のこの日、この炭酸を味わいに来る温泉通がいないはずもない。
ガラス扉越しに見える浴場に心躍りながらささっと脱衣を済ませ、いざ浴場へ!
赤茶色に析出物が付着した浴室床を見ただけで、否が応にも期待に胸がふくらむ。
さっそく湯桶に湯船から透明度の高いお湯を汲んでかかり湯をして入湯する。
泉質は 含二酸化炭素ーカルシウム・ナトリウム・マグネシウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉
源泉温度36.3度 PH値6.3 旧泉質 含炭酸ー土類ー芒硝泉 (中性・低張性・温泉)
流石に日本一の炭酸温泉だけのことはある。酸素より重い二酸化炭素(CO2)が湯面に停滞
せぬよう、下部壁に換気扇を着け排気はしているが、浴場にはしっかり炭酸臭が漂う。
入浴して1分も経たないのにご覧のような状態。身体全体に付着する気泡は長湯の「ラムネ温泉」を
凌ぎ(諸条件が違うので何とも言えないが)、弾ける炭酸で湯面の色が白濁して見えるほどだ。
気温-5度の厳冬期の今日だったが、37~38℃の湯温に浸かっていると炭酸効果で
指先まで血が巡り、身体全体がポカポカしてきて本当に気持ちが良い。
入湯するときにはすでに4名が限界と思われる湯船に3名の先客。しばらく様子を見ながら
シャッターチャンスを窺っていると、次から次に入湯してくる。1時間粘ったものの
最高7名が湯船に浸かる状態となり、結局後ろ髪を引かれながら湯船から上った。
しかしながら、今年の最後に秘湯ともいえるこの温泉に入湯できただけでも感謝しなければと
自分に言い聞かせ
最高のプチプチ感を堪能致しました! 《下ん湯共同浴場「ラムネの湯」》情報
住所 : 大分県竹田市久住町有氏4059-1
電話 : 0974-77-2686
営業 : 午前9:00~午後9:00
休み : 第2火曜日
料金 : 大人300円 子供200円
備品 : シャンプー・ボディソープ有り
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