くじゅう「法華院温泉」で入浴しました。
朝6時に友人2名と長者原ビジターセンターでおち合い、九州自然歩道から雨ヶ池~坊ガツルを
通るルートを使って到着した。片道歩行距離7.4㎞ 所要時間2時間20分、大自然を大いに
満喫しながらの
スローペーストレッキングであった。
タデ原湿原と険しい山道で出会った美しい樹海のトンネル
くじゅう坊ガツル湿原。タデ原湿原と合せて「ラムサール湿原」登録を受けている。
湿原では多くの家族連れ、愛好家と山の挨拶を交わす。ここで、“おはようございます” と
“こんにちは” の区分け時間は、山岳ではいつ頃?なのかと3人は悩んでしまったのである。
結論として、知らん顔せず笑顔で挨拶すれば良かろうということで納得。
トレッカーの中には3~5歳位の子供から70歳後半の人もいて、裾野の広さに感心した。
ひょっとしたらこの僕もヨチヨチトレッカーとして仲間入りすることも有り得る事でしたが…
悲惨な現実を体験しなければそんな気にもなってただろうに。
九州では一番高いところにある標高1303mの温泉。山荘入口で感じの良いご婦人にスナップ
写真を撮ってもらった。 そのあとビールで互いを労う。
旨い!
受付で日帰り入浴をお願いすると、まだ湯が溜まりきっていないとの事。
それではと、手作りカレーを注文し空腹を満たすことにした。周囲の景色を福神漬けにしようと
山荘の野外ベンチに腰掛け食してみると、期待以上に超極のあるスパイシーカレー。
炊きたてのくじゅう米も新米のような粘りがあり3人共大感激。
絶景の付き合せなどまったく必要ない旨さであった。
ホンダ★師匠によると
牛丼も絶品とのこと。
食事を終え再度受付で入浴をお願いし、浴場に向かう。
ここは
「日本秘湯を守る会」の認定施設でもある。
逸る気持ちを抑えきれず、汗だくの衣服を脱衣籠に押し込み浴場へ突入した。
手入れが行き届いた浴場。湯船は7~8名が浸かれる広さがある。湯船の湯はまだ完全には
溜まってなかったが、幸運にも今日の一番湯を頂くことになった。
泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム―硫酸塩泉。 旧称 : 土類ー石膏泉
硫化水素臭の漂う温泉らしい温泉だ。
湯中には白色の湯の花が乱舞していて気分を高揚させてくれる。源泉掛け流しの湯で泉温43.2℃
と適温で、加水・加温もない新鮮な温泉をじっくり味わうことができた。
また、横にはオープンテラスが併設されていて、吹き抜ける「坊ガツル湿原」からの心地好い風が
火照った身体を優しく冷ましてくれる。
ここは2時間以上歩かないと辿り着けないまさに
秘湯の中の秘湯!
だから僕にとっては憧れの温泉のひとつであったので、今は桃源郷に着いたような気分!
師匠達のおかげで、未踏湯だった法華院温泉で無事入湯することができた。
この日の事はたぶん忘れることがないだろうなと思えるくらいの充実日であった。
【法華院温泉】情報
住 所 : 大分県竹田市久住町法華院
電 話 : 090-4980-2810
時 間 : 10:00~21:30
料 金 : 大人500円
食堂 売店 宿泊施設有り
帰りは
諏蛾守越えルートで下山。
現在体重90キロの中年親父が無謀にも初めてのトレッキング挑戦。前半はなんとか歩きとおしたが、
日頃から運動不足とあって後半は強烈な
脚の痙攣に何度も襲われてしまいギブアップ状態。
途中から断念などできるはずもないので、頻繁に休憩を取らせてもらいながら降りたため、予定時間
をかなり超過してしまった。そんなことで師匠達にも大変迷惑をかけてしまった。
ホンダ☆師匠、テルマ師匠、苦労をかけましたね。老体に鞭打ち頑張ったつもりなんですが…
もっと身体を鍛えねば!
最後に風景美のお裾分け。
早朝5時半頃の日の出前、瀬の本高原を覆う雲海
「北千里浜」と称される広大な乾いた平地。法華院温泉から北側の急勾配道を200メートル以上登ること40分、
ようやく諏蛾守を越えると今度はゴロゴロした不安定な石が重なる下り道を20分ほど進むとこの
絶景
を拝める。
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