「おんせん県おおいたシンポジウム」が
別府ビーコンプラザで開催され、
温泉の知識を深められたらと思い参加してきました。
主催は大分県温泉調査研究会という県庁内にある組織。今回、地球物理学や地理学の
専門家から温泉の経緯と現状、将来への継承&警鐘など貴重な話を聞ける機会を得た。
京都大学名誉教授 由佐 悠紀 氏の基調講演
「なぜ大分県には温泉が多いのか」
千葉大学名誉教授 山村 順次 氏の特別講演
「日本温泉地の動向と大分県温泉地のあり方」
由佐氏の講演では大分県の源泉数が、全国の16.4%にあたる4538本存在し、噴気・沸騰泉数で
全国の40%にあたる401本になるとの事。また、その中でも別府市は、源泉数で全国の8.5%、
噴気・沸騰泉数では全国の26%を有する
日本一の温泉地であることを紹介された。
山村氏の講演では日本の温泉資源と宿泊経営の変化を年代別に紹介。都道府県別の温泉資源
(掛け流し、循環、加水、加温、消毒、入浴剤使用)の割合とか、「良かった温泉地」と「行きたい温泉地」
のアンケート調査の結果やその要素、国民保養温泉地宿泊客の実態や提言などをお話された。
続いて開かれたパネルディスカッションでは、別府大学国際経営学部教授の
中山 昭則 氏が
コーディネーターを務め、京都大学地球熱学研究施設教授
大沢 信二 氏 、別府八湯竹瓦倶楽部
世話人代表の
河村 建一 氏、由布院観光協会会長の
桑野 和泉 氏 4名のパネリストで、
「温泉はおおいたの宝~地球の恵みを未来につなげよう~」をテーマに個々の知見で述べられた。
会場との意見交換では、子供が銭湯に行かなくなったことで温泉文化の継承を危ぶむ声や
地熱発電への活用法に対する傍観者からの質問に専門家からのアドバイスや貴重な応答が聞けた。
個人的に今興味を持っていた「温泉の色」や「湯の花」については、詳しく書かれた大沢教授の著書
を紹介していただいたので、本屋で注文することにした。
16:30に閉会し、別府市から当日のみ有効の竹瓦温泉無料入浴券を頂いたので浸かって帰った。
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