筋湯温泉
「うたせ大浴場」 で入浴。
くじゅう飯田高原から車で10分のところにある筋湯温泉。四方を山に囲まれた静かな温泉地に
『日本一のうたせ湯』と称される共同温泉場「うたせ大浴場」がある。筋湯温泉にある4つの共同浴場
の中でも筋湯を代表するシンボル的存在。昔の面影を残しながら2004年にリニューアルされた。
外観も入口も周囲に溶け込んだ趣のある造り。
入口横にある販売機でまずメダルを購入する。
次に『メダル入口』と書かれたところにメダルを投入しゲートを回しながら入館するのだ。
無人の湯屋でよく見かける回転バーと同型。一般的には硬貨を入れることが多いが、ここは
名入り専用メダルを使うところが面白い。
男女の浴場は固定式で、右側にある男湯の暖簾を潜ると縦長の脱衣室があり、有料ロッカー
が並んでいた。100円を惜しんだわけではないが、僕は貴重品を持参していなかったので
衣類をそのままロッカーに押し込んで浴場へ突入させて頂いた。
標高が高いのと、鈍よりした天候のため浴場内は湯気が充満していて撮影が困難。
解りづらいと思うが18本(使用は16本)の筒から湯が落下している。うたせの手前には
30名位は楽に浸かれる熱めの内湯があり、3名の先客が湯浴みしていた。
うたせは2本を一人分として使用するような間隔で配置されていて、湯量、湯温ともに申し分ないが、
一人分のスペースが狭いので、両肩や頭以外の部分を刺激するのはいささか困難である。また、
しぶきも活きよい良く飛び散るので、入浴者が多い場合は周囲に気遣いが必要になると思われる。
僕も内湯で入湯していた時にしぶきが
バンバン飛んでくるため、隅っこに退散してしまったのだ。
泉質は 単純温泉 2004年の分析表では 源泉温度44.0度 PH値7.1 溶存物質678㎎
+イオン Na:171 K:25.6 Ca:5.0
-イオン Cl:253. SO4:67.7 HCO3:25
内湯の湯は右側にある囲いから注がれており、けっこうな湯量があった。湯質は刺激の少ない
無色透明の温泉で臭気も味覚も感じられなかった。老若男女が一応に楽しめる温泉といえるだろう。
温泉場で何度も経験していることなんだが、脱衣室に
『温泉は常に変化する』と表示があったので、
ここもその時々で違った湯の顔がみられるに違いない。
うたせと内湯を交互に楽しみ満足できたところで本日の入湯を終了した。
出口は内側からでしか開かないようになっている。
高原の清らかな地下水が飲める
飲水場が設けられている。また、写真撮りを忘れてしまったが、
敷地の近くには無料で利用できる
屋根付の足湯がある。
筋湯には、一般家庭16000戸に相当する発電能力を持つ単体の地熱発電所としては日本一の
九州電力八丁原発電所があり、筋湯では2004年から、発電用に汲み上げられた温泉を源泉として
供給 しているそうで、資源を有効活用した温泉郷の取り組みに
賞賛したい。
《筋湯うたせ大浴場》情報
住所 : 大分県玖珠郡九重町湯坪筋湯
電話 : 0973-79-2381(くじゅう飯田高原観光協会)
営業 : 6:00~21:30
休み : 無休
料金 : 300円
公共駐車場あり(徒歩5分) 石鹸類なし
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