黒川温泉
「樹やしき」 で入浴しました。
黒川の中心街から少し離れた
「すずめ地獄通り」沿いにある。
木々に囲まれた高台にあり、広大な敷地に本館や離れ宿などが点在する山里風で旅情を誘う
雰囲気のある温泉宿泊施設。
下車し、「露天風呂受付」の案内板を頼りに敷地内を進むと和風の建屋に行き着いた。
「フロント2階」の表示で階段を上っていくとお洒落な受付。
好感ある若い男性職員に接遇され、
益々「癒しの里」での銭湯モードが高まっていく。
立ち寄り入浴の受付を終え玄関を出た目の前に、混浴露天風呂「満天の湯」の入口ゲートがある。
石段を降りていくと本館と屋根続きになった脱衣場が見えてくる。右側の落ち着いた母屋風の本館で
用足しを済ませ、逸る気持ちを抑えきれず衣類を
ババッと脱ぎちらしの入湯。
内湯が最初の湯船‥だったが、そこを軽くスルーして露天場へ直行。
露天では最初に
「桶風呂」と
「立ち湯」が出迎えてくれた。両者とも男性湯オンリーの湯船で、
女性湯には「内湯」と女性専用露天風呂
「華の湯」が有るらしい。
桶風呂は詰めれば2~3名が浸かれるが、やはり桶縁に両腕乗せた一人入浴でないと
その醍醐味は味わえない。
泉質は 単純硫黄泉(硫化水素型) 旧泉質名 : 硫黄泉
源泉温度84.7度 以下詳細不明 桶風呂温度40度 (低張性・弱酸性・高温泉)
浴用として、高血圧症、動脈硬化症など、飲用として糖尿病、痛風、便秘などに効果が期待される。
薄青白の濁り湯で硫黄臭も感じる。肌にやや刺激は感じられるがもっとも温泉らしい質感ともいえる。
濁り湯の中には
石膏泉によくみられる乳白色の沈殿物が
たくさん浮遊している。以前の泉質は 含硫黄ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉 だったと記憶している。
10年ごとの成分分析で、現在は単純硫黄泉であっても、溶存物質総量が僅かに規定値に達していない
だけで、塩類泉に近い効能も兼ね備えているのではないかと僕は推測する。
立ち湯は1.35mの深さがあるので肩まで入浴すると身体全体に心地よい水圧を感じることが出来る。
また、中央にある竹に身を委ね、景色を眺めながら浮遊浴を楽しめば忘却の夢心地状態となる。
いよいよ露天風呂「満天の湯」である。15名くらいはゆっくりと浸かれる広さがある。眼下に観える
火焼輪知川のせせらぎの奏でを聴きながら良質適温の湯の中で目蓋を閉じればこれぞ至福の時。
落差3mの打たせ湯に身体を打たれ、混浴への甘い『期待』や『煩悩』も何時の間にか消え去っていた。
湯の華たっぷりで豊富に湧く自家源泉掛け流しの湯のおかげで落ち着いた時間が過ごせた。
昼間は極上の山里情景を楽しみ、夜間は満天の星空を眺めながら贅沢な入浴タイムを満喫できる。
こんな癒しの里「樹やしき(きやしき)」で、
今日も満足な立ち寄り入浴を頂戴しました!
《いやしの湯「樹やしき」》情報
住所 : 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6403-1
電話 : 0967-44-0326
営業 : 9:00~20:30 (宿泊者は翌朝9:00まで)
休み : 不定休
料金 : 大人500円 小人250円 (入湯手形も使える)
湯船 : 混浴露天風呂1 女性専用露天風呂1 内湯男女各1 桶風呂1 立ち湯1
家族湯2 離れ個室湯
宿泊 : 本館客室10 離れ棟10室 1泊2食付 13800円~ イン15:00~ アウト10:00
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