別府観海寺
「いちのいで会館」 で入浴しました。
JR別府駅から徒歩約15分、ケーブルラクテンチ横の高台にある入浴できる仕出し屋さん。
温泉街を一望できる
鮮やかなブルー色した露天風呂が大人気である。
湯けむり立ち上る自家源泉の塔が建物の前にあり、入浴気分を盛り上げてくれる。
来館者は2階にあがり、まず食事が先か風呂が先か廊下奥の受付で聞かれる。浴場は今だったら
混んでいないということなので、入浴してから食事したいとお願いし、勝手口から備え付けのスリッパを
履いて浴場に向う。
露天風呂は
「景観の湯」と
「金鉱の湯」の2つがあり、奇数日と偶数日で男女が入れ替る。
前回は景観の湯に入湯したので、奇数日の今日、未到の金鉱の湯を狙って訪問した次第だ。
表示板右側を登っていくと本日女性湯の「景観の湯」がある。
景観の湯というだけあって、眺望はこちらの露天風呂が素晴らしい!温泉王国別府の
絶景風呂としてメディアや雑誌に取り上げられる
温泉ファン憧れの露天である。
その奥には
貸切露天風呂が3つある。ここも人気なので予約する方が望ましい。
金鉱の湯は木々に囲まれた左側の道を進んでいく。まだ若い?ウグイスの囀りが谷に響き、
春風の香り漂う
癒される自然風景が拡がっている。
「金鉱の湯露天風呂」である。
岩で囲われた野湯が2つ。自然の中にうまく溶け込んでいる。湯船は「景観の湯」より若干
小規模だが、それでも20名以上は浸かれる広さがある。
泉質は ナトリウムー塩化物泉 旧泉質名 : 純食塩泉
源泉温度89.4度 PH値8.5 溶存物質2343㎎/㎏ (低張性・アルカリ性・高温泉)
+イオン Na:550 k:73.2 Ca:32.1 Mg:1.7
-イオン Cl:852 SO4:257 HCO3:35.8 CO3:25.8
非解離成分 メタケイ酸(H2SiO3)472.9 加水なしの源泉掛け流し
浴用として、切り傷、やけど、慢性皮膚病などに効果が期待される。
ここの泉質で特筆すべきは、美肌効果のあるメタケイ酸が規定値の
約10倍もの含有量があるので、
肌の角質を取り除くアルカリ成分とのダブル効果で、
上質の美人泉質と呼ぶことができる。
湯口ではほとんど無色透明の湯で、湯船の中で大量の白色粒子が浮遊するスカイブルーの濁り湯。
硫黄臭と金気臭、若干のヌルつきが感じられる。
湯温は塩ビ管から注がれる湯量で調節される。前回伺ったときは湯温が熱すぎてじっくり
浸かることが出来なかったが、今回はゆったりと長湯ができるややぬるめの温度だった。
法被を着た若い従業員が、時折来て湯量バルブを開閉して湯船の湯加減を調整している。
湯の温度は天候や入浴者数でも変わったりするので、確認の為何度も足を運ばなくては
ならないだろうから管理もたいへんであろう。 湯船の奥の小屋が
「むし湯」。
昔の坑道を利用したもので、時折心地よい外気も入ってくるので快適に楽しめた。
斜光により湯色も微妙な変化を見せてくれる。場所によってコバルトブルーに見えたり、水色
に見えたり、乳白色にも見えたりするので
そんな表情を見るだけで心が癒される。
奥にあるのが脱衣室だ。
棚の上に市販のプラスチック籠が置いてあるだけのシンプルなつくり。「景観の湯」の脱衣場
に比べると少し狭いが、「金鉱の湯」全体のロケーションバランスを考えた大きさに違いない。
湯上りの食事はおおいた名物
「だんご汁定食」だった。これは冬季のメニューで、5月から
8月までは
松花堂弁当になる。今回の値段は食事つきで1470円。昨年は1300円だったので
ちょっと値上がりしていたが、入浴料と食事代を考えれば
非常にリーズナブルだと思う。
食事場所からの眺めも良く、五分咲きの桜や菜の花、木々とのコントラストが素晴らしかった。
ただ今日は
黄砂の影響で景色がモヤっと霞んでいたので残念だったが‥ またいずれ四季折々の
情景を眺めに再訪する予定なので、次回を楽しみにして帰宅した。
《別府観海寺温泉「いちのいで会館」》情報
住所 : 大分県別府市上原町14-2
電話 : 0977-21-4728
営業 : 11:00~17:00(土日祝は10:00~)
貸切露天風呂は16:00まで
休み : 年末
料金 : 食事1470円(食事客のみ入浴)
駐車場有り 広間に貴重品ロッカー(100円) ※ 料金の精算は1階厨房でおこなう
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