今日は地獄温泉
「清風荘」 で入浴しました。
小雨降る生憎の天気。昨年7月の九州北部豪雨の被害で、阿蘇火口から15分で行ける道が通行止め。
そこで今回は高森町から広域農道を経由して走ってみた。山にはご覧のような雲(ガス)が‥‥
標高750mの地獄温泉に到着すると
案の定、湯宿や周辺は濃厚なガスに包まれていた。
だが、県外車でほぼ満車状態の駐車場に漂う強烈な硫黄臭を嗅ぎ、気持ちがドカンと高鳴る。
侘び寂び感漂う本館で受付を済ませ、まずはにごり湯の露天風呂「すずめの湯」に向かう。
ガスを掻き分け?進むと「すずめの湯」の案内板。階段を下っていくと眼下に湯場が見えてくる。
降り着くと、いかにも湯治場といった風情ある脱衣場があり、手前の重々しい男性扉を開けて入る。
室内には内湯があり源泉は露天と同じ。露天風呂が混浴となっている故の配慮なのだろうか。
露天風呂は熱い湯もぬるい湯も入湯者でいっぱい!流石である。ペットボトル片手に入浴する
人達が目に付く。療養で湯治滞在している方々のようだ。
バスタオルで身体を隠し、浸かる直前に外して入浴する数名の女性も居る。混浴温泉での礼儀、
入湯者への配慮。撮影もNGなので、出来るだけ迷惑をお掛けしないよう気を使ったつもりですが‥
清風荘には3本の源泉が引かれており、「すずめの湯」も独自の源泉。
泉質は 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) 旧温泉名 : 硫化水素泉
源泉温度66.8度 PH値 2.7 硫黄臭のある灰白色のにごり湯 (酸性・低張性・高温泉)
注入温度50.8度 あつめの湯 ぬるめの湯があり、好みで楽しむことが出来る。
足元湧出泉なので、底部から常にプクプク、パチパチと硫化水素ガスが泡となって弾けている。
この弾ける音が、雀の囀り(さえずり)に似ていることからこの名が付いたと云われてるようだ。
自然木を湯渕として囲い、ぬるい湯は40度前後なのでゆったりと長湯できる。
あつめの湯。こちらは45度前後の湯温があり、湯渕には温度調節用の水蛇口が引いてあった。
底部は熱湯、温湯どちらも石が敷き詰めてあるので、足元が見えないだけに少し注意が必要かも。
浴用として、慢性皮膚病、動脈硬化症など、飲用では痛風や糖尿病などに効果が期待できる。
飲泉すると強烈な渋味と酸味があり、食道から胃壁にかけて感じる硫化水素の刺激に咽せこんだ。
沈殿した析出泥が底の一部に溜まっていて、脚や腕などに擦り付けたりして楽しむことができる。
あつめの湯の上には源泉と思しき湯溜まり。そこから湯道を通って「熱い湯」に注がれていた。
「すずめの湯」 を1時間半楽しませてもらい、次は「元湯」と「露天風呂」をパスして「新湯」に向かう。
「新湯」は以前来た時に入湯できなかった湯屋で、来館した目的のひとつでもある。
泉質は 単純酸性硫黄温泉(硫化水素型) 旧温泉名 : 硫化水素泉
源泉温度45.3度 PH値2.5 硫黄臭のあるにごり湯 (酸性・低張性・高温泉)
4~5名が浸かれる広さの湯船で半露天になっている。湯温は40度位で丁度良い湯加減。
「すずめの湯」よりやや淡青白色の大人しい湯質で、微細な白い湯の華が湯中で乱舞している。
成分表によると、規定値に達しない微量のラドン(0.88マッヘ)も含有しているようだ。
あと戻りして「元湯」と「露天風呂」で入浴する。 両湯とも同じ源泉を使用している。
泉質は 酸性単純温泉 旧温泉名 : 単純泉
源泉温度61.0度 PH値2.4 硫化水素臭のあるにごり湯 (酸性・低張性・高温泉)
「元湯」も男女露天風呂も入湯者でいっぱい。浸かるとこの湯が肌に一番刺激を感じた。
撮影のチャンスを狙って粘ってみたが断念。刺激の強い泉質に身体もさすがに変調気味である。
帰りに立寄る予定だった垂玉温泉「山口旅館」も今回は見合わせ、濃霧の中ぼちぼちと帰路についた。
秘湯の中の名湯に酔いしれること約3時間。
地獄で極楽を頂戴致しました! 《地獄温泉「清風荘」》情報
住所 : 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327
九州自動車道 熊本ICから車で45分
電話 : 0967-67-0005
営業 : 午前8:00~20:00 ※ 「すずめの湯」は 20:30~21:30 宿泊女性専用となる
また、週に一度ポンプで抜き換え清掃があるので確認必要
休み : 無休
料金 : 大人600円 子供300円
浴場 : 男女別内風呂(元湯) 混浴露天風呂(すずめの湯)、男女別内湯(すずめの湯)、
男女別露天風呂、男女別半露天風呂(新湯)、家族湯2 計11
宿泊 : 1泊2食付き 6450円~ 湯治棟にて素泊まりもできる
アメニティ 元湯のみシャンプー・ボディソープ・シャワー完備
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