平山温泉「元湯」で入浴しました。
熊本県山鹿市の中心地から車で約10分、長閑に田園風景が拡がる平山温泉郷にある共同浴場。
九州の温泉地の中でも
『美肌の湯』として近年人気急上昇で、10時に訪問したが満車状態。
温泉組合が運営していた「(旧)平山温泉センター」が道路拡張で立ち退きになる際、廃業して
いた隣接する旅館『永楽』を買取り、名称を「元湯」と変更して2009年に改装オープンした。
現在使っているのは旅館の源泉の湯で、以前と泉質が違うと聞いていたので楽しみにしてきた。
館内は明るく掃除も行届き、新鮮野菜やお弁当などが購入できる販売コーナーもあった。
木の温もりを感じる脱衣室でとても落ち着く雰囲気。
熊本の方言で描かれた入湯の楽しみ方やマナーの漫画がとても
ユニークだった。
男性の浴場。 石板を不規則に嵌め込んだお洒落な造り。自然石も所々にレイアウトされているので
共同浴場らしからぬ趣きある浴場だ。浴槽は湯口側の湯船と棚田式で流れ込む
少し温め湯船があり、両浴槽で12~13名が浸かれる広さである。
湯口は源泉を掛け流しで放流しているので、飲泉できるとても新鮮な湯だった。
泉質は アルカリ単純硫黄泉
源泉温度44.6度 PH値9.2 溶存物質223㎎ (低張性・アルカリ性・高温泉)
+イオン Na:59.3 Ca:1.2
-イオン Cl:22.8 SO4:4.1 HCO3:28.3
浴用では、慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷などに効果が期待される
飲用では、糖尿病、痛風、便秘などに効果が期待される
湯面では微かな硫黄臭が漂う。湯質はヌルヌルした非常に柔らかい肌感で、トロトロ感が楽しめる。
湯色は微白濁した透明度の高い、いわゆる
「薬効の湯」と呼ばれるタイプの湯である。飲んでみると、
若干の酸味と渋みを感じたが比較的飲み易い部類に入ると思う。
露天には旅館をしていた時の湯船があり、今は使われていない。毎分60ℓの湧出量を考えたら
ここを利用するのは無理なのかもしれないが、露天好きの僕は何とか活用してもらいたいと願う。
平山温泉は約3年ぶりだったが、擦れの無い落ち着いた雰囲気と地域の方の温かさも
変わらないそんな魅力が人気を支えているのだと今回の訪問で実感した。
《平山温泉元湯》情報
住所 熊本県山鹿市平山256
電話 0968 43 2041
営業 6:00~21:30
休み 不定休
料金 大人200円 小人100円
[2回]
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