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温泉ソムリエtakeさんの温泉日和

温泉はやっぱり活きているんだなということを最近つくづく実感しています。季節や時間帯、気象条件などで、入浴するたびに                  以前とは違う何かを発見し、ワクワクできる。そんな喜びと感動を求めてこれからも気ままにのんびりと入湯を楽しんでいきます。

   
カテゴリー「鹿児島県温泉」の記事一覧

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日の出温泉「きのこの里」

 

 日の出温泉 「きのこの里」 で入浴しました。



 「きのこの里」は国道223号線沿いの鹿児島県妙見温泉と霧島温泉の中間に位置し、
 手打ちそば処の湯屋として営業されている。



 店舗に入ると、このような料金箱が置かれていた。昼食時の忙しい時間帯に訪問したので、
 当然の対応だろうが、それが不正行為を疑わない湯守の心が見えたようでちょっぴり感動してしまった。



 湯屋は店舗の湯口暖簾を潜って階段を下りていった川沿いにある。



 脱衣室は綺麗に掃除されていて、極めて衛生的。



 浴槽は眼鏡の形に似たタイル貼りの造りで、7~8名程度浸かれる広さが有る。



 広く取ったガラス窓を開けると、新川渓谷の深緑と美しい瀬音が五感に響いてくる。



 湯船は黄緑褐色とやや茶褐色した2つの浴槽に分かれており、湯温も肌触りも違う。



 泉質は ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩泉  旧泉質名 : 含土類・重曹泉
 源泉温度51.2度  PH値7.0  源泉掛け流し式   (低張性・中性・高温泉)
 浴用として、切り傷、慢性皮膚病症など、飲用として慢性胃腸病症などに効果が期待される。



 湯口は浴槽の中央からそれぞれ注がれており、抽出物の付着からみて源泉が違うと思われる。
 右側は炭酸臭と炭酸味があり少しぬるめ。左側は金気臭と苦味と渋味のあるやや熱めの湯であった。
 天降川の良観と肌にやさしい泉質。入湯者は多かったが心身ともにリラックスできた。
 


 温泉成分表が書き出されていたので掲載した。この分析表では源泉数の明記がないため
 僕の判断が疑わしいともいえるが、満席でゴッタガエスそば処にいるであろうオーナーに確認など
 できるはずもなく、今回は諦め、次回の訪問の時にでも尋ねてみようと思っている。

 この国道223号線沿いの到る所に名湯が犇いていて、せめて4~5日は滞在し、じっくり腰を据えて
 味わってみないといけない温泉郷であるとつくづく思った次第だ。
 

 《日の出温泉「きのこの里」》情報

  住所 : 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田3698

  電話 : 0995-77-2255

  営業 : 10:00~20:00

  休み : 毎週火曜日

  料金 : 大人200円  小人100円

  食事 :  そば処 11:00~15:00(土・日・祝は17:00~19:00も営業)
       ※湯屋横に喫茶店もあった





 

 

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妙見石原荘



  妙見「石原荘」 で立ち寄り入浴。



 妙見「石原荘」は、鹿児島県霧島市隼人町の妙見温泉にある国内でも有数の高級旅館の1つである。
 一度は泊ってみたい憧れの宿だが、なかなか予約も取れないし其れなりにコストが掛かることもあり、
 今回は立ち寄り入浴のみでお邪魔した次第である。



 落ち着いた雰囲気のロビー。窓越しに見える渓谷の緑が館内をより一層引き立てている。
 レイアウトされた調度品も高級感と気品に溢れ、日常では味わえない至福感を覚える。
 フロントで、立ち寄り入浴を告げて料金1200円を支払う。今度で2度目の訪問なので、前回
 ほど緊張することもなくフロントマンの説明を一通り聞いて湯場へ向かった。



 浴場の入口。湯場は本館とは別棟になっている。 



 浴場にあるラウンジ入口。フロントで手続きした入浴証明書をここに提出する。時間は10:00前。
 「宿泊者がまだ露天で入浴中だがよかったらどうぞ」と言ってくれたので、急いで露天風呂に行く。
 実は前回の訪問時、既に午後2時を経過していた為、露天風呂にゆっくり浸かることができずに
 後悔をずっと引きずっていたのだった。



 ここが「椋の木露天風呂」の入口。因みに10:00~15:00が男性専用になり、10:00までと
 15:00以降は宿泊者混浴露天風呂になる。



 天降川(あもりがわ)の渓流を眺望できる露天風呂。7~8名が浸かれる広さがある。



 泉質は ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩泉  旧泉質名 含重炭酸土類・重曹泉
 源泉温度55.2度  PH値6.4  溶存物質2155   (低張性・中性・高温泉)
 Na+:219.8  Mg+:94.8  Ca+:192.9   HCO3-:1129
 浴用として、神経痛、切り傷、婦人病など、飲用として慢性胃腸病などに効果が期待される。



 鉄イオンが含有した茶褐色の析出物が湯船全体に付着しているが、独自の自家源泉を足元湧出
 方式で掛け流しているため、湯色はほとんど無色透明である。空気に触れない為酸化が抑えられた
 極めて新鮮で極上の温泉である証といえる。湯口からは炭酸臭と金気臭が漂い、飲泉すると、炭酸泉
 の甘みと塩味、マグネシウムの苦味を感じる。湯温も41度前後と丁度良い。若干のヌルつきと炭酸泡
 が肌に纏わり付く、そんな良質の温泉だ。
 


 次に大浴場「天降殿」(あもりでん)で入浴。ラウンジがある建物内にあり、男女固定の浴場だ。
 広い浴槽の他、それぞれにサウナ、水風呂もある。立ち寄りの入浴時間は10:00~15:00となっている。



 湯船は15名くらい浸かれる広さがある。純和風宿の雰囲気をガラッと変える古代ローマ風の神話を
 モチーフにしたレリーフが飾られている。陽が暮れてライトが灯ると幻想的な趣を興じるのであろう。
 宿泊した者だけの特権というところか。 



 泉質は露天風呂と同じ ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素塩泉 だが、源泉は違う。 
 Na+:227  Ca+:180  Mg+:100  HCO3-:1200  溶存物質2353  (低張性・中性・高温泉)

 笹濁りした湯色で透明度も低い。土類・重曹泉系でよくみられる泉質といえる。効能、湯質とも
 露天風呂と変わらない肌触りなので、湯船が大きい事や上部から湯が注がれているため酸化する
 と思われる。また、露天とは違い内湯の場合は光透過が変わるので、色つきがでる場合が多い。

 ここの湯量には恐れ入る。凄い勢いでドボドボと注がれている。湯温も41度位で丁度良い。
 「石原荘」では、55度の源泉を独自の方法で加水せず、41度前後の適温にしているから流石である。
 露天には無かったが、ソープ類のアメニティが揃っており、脱衣室には綿棒、ブラシ、髭剃りもある。



 浴場棟には他に「七実の湯」「睦実の湯」がある。
 「七実の湯」(ななみのゆ)は、6~7名が浸かれる広さの露天風呂で、10:00~15:00は女性専用。
 15:00以降は宿泊者専用の貸切風呂になる。
 「睦実の湯」(むつみのゆ)は、3~4名が使える広さの貸切露天風呂で、2012年4月に完成した。
 両風呂とも眺望がよく、リラックスして入浴を楽しむことができる。
 


 浴場棟の横で、以前露天風呂?だったところが足湯になっていた。



 川の瀬音を聴きながら、また心地よい風を感じながらゆったりと浸かっていたいそんな思いがした。



 また、敷地内には飲泉場「薬湯」があり無料で飲むことができる。
 ここも独自の源泉らしく、成分表によると 「妙見25号泉」 泉温45.4度  PH値6.3
 遊離炭酸583.2  HCO3-:1130  溶存物質2112   (低張性・中性・高温泉)

 炭酸味と苦味、塩味が感じられ、胃腸病に効果があるようだ。



 ラウンジに貼ってあった「館内案内図」


 渓流沿いの一万坪の広大な敷地の中に、個性溢れる15の宿棟と寛がせてくれる持成しの数々。
 自噴の温泉を出来るだけ源泉そのままに提供したい、そんな思いが感じられました。

 今日も心ゆくまで楽しむことができました!

 《妙見石原荘》情報

  住所 : 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376

  電話 : 0995-77-2111

  営業 : 10:00~15:00

  休み : 無休

  料金 : 大人1200円  小人600円   貸切露天 1000円/30分(入浴料別途)

  風呂 : 男女別大浴場各1  男女別露天風呂各1  貸切露天風呂1

  宿泊 : 1泊2食 21150円~     駐車場50台収容




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妙見荘 田島本館

 

 湯治の宿 「田島本館」 で入浴しました。



 田島本館は、鹿児島空港から車で約15分の妙見温泉にあり、天降川(あもり)と中津川が
 交わる眺めの良い所に建つ創業130年の老舗旅館である。



 受付で日帰り入浴をお願いする。宿泊や休憩の受付もここ。中には囲炉裏や食堂もある。



 浴場は露天風呂の「ねむの湯」と内湯の「神の湯」があり、僕はお勧めの露天風呂を選択、
 建物の左側を下り進むとすぐに美しい川の景色が飛び込んできた。



 露天風呂「ねむの湯」の入口。



 男子の脱衣室。木製の棚だけで、いたってシンプルな作り。



 露天風呂の様子。湯船が2つあり、奥にはうたせ湯。



 手前の湯船は「胃腸湯」。2~3名が浸かれる広さの微黄褐色の半透明湯である。



 泉質は マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉    旧泉質名 : 重炭酸土類泉
 源泉温度47度  PH値6.7  ※湯治棟成分表示参考  (低張性・中性・高温泉)
 浴用として、リウマチ、神経痛、関節痛など、飲用では胃腸病に効果が期待される。

 肌への刺激は少ない。飲泉すると、薄塩味と金気味があり、炭酸味の甘みも感じた。
 湯温は41度くらい。湯船に茶褐色析出物が付着していることから鉄分も含有しているようだ。



 奥の湯船。2~3名が浸かれる広さだ。おびただしい量の黄褐色した固形温泉成分が浮遊している。



 この湯船には「傷の湯」と名が付いている。湯温は「胃腸湯」より少し温めの湯。しかしながら
 この浮遊物には驚かされる。大きめの固形物を掌ですくうとパッと拡散しこぼれて湯中を漂う。
 浮遊物の身体への感触は全く無いし、露天であるためか臭気も感じない。排出口に形成された
 石灰華の塊から察すると、炭酸水素とカルシウムが化学反応した成分ではないかと考えるが、
 如何せん、炭酸臭がしないのが不思議だ。
 


 一番奥にある「うたせ湯」。注出量も多く高さもあるのでとても気持ちが良い。



 ここの壁一面にも析出物がびっしり付着していた。



 もう1つの風呂「神の湯」は、湯治棟の中を通り抜けた奥にある。



 「神経痛の湯」である。5~6名が浸かれる広さがある。露天風呂からちょっと休息を入れてからの入浴なので定かではないが、湯温度は「胃腸湯」より若干温い感じだ。
 内湯のため、湯色ははっきり解らないが、半透明で弱茶褐色系だと思う。飲泉すると
 「胃腸の湯」とあまり変わらない?ような味だった。ここでも嗅ぎ慣れた炭酸臭を感じることが
 できなかった。臭覚がおかしくなったんじゃないかと心配だ‥

 でも、よか湯にずんばい浸かっせぇよ

 今日も歴史ある名湯頂戴しました!

 《妙見荘「田島本館」》情報

  住所 : 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4236

  電話 : 0995-77-2205

  営業 : 8:30~21:00

  休み : 無休

  料金 : 大人250円  小人100円

  宿泊 : 旅館 7部屋  1泊2食8550円  素泊まり5380円
        新館 9部屋  1泊2食6745円  素泊まり3735円

  ※ 鹿児島空港から「妙見温泉バス」が毎日運行している。




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takeさん
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職業:
嘱託職員
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温泉と食べ歩き
自己紹介:
温泉好きが高じて大分県に定住。麦焼酎とトマトとカボスがあればご機嫌な中年親父。スィーツも好きだけど、洋物より和菓子!
温泉ソムリエの認定を受け、温泉地の「温泉分析表」を見ながらの体感にハマってます。

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