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温泉ソムリエtakeさんの温泉日和

温泉はやっぱり活きているんだなということを最近つくづく実感しています。季節や時間帯、気象条件などで、入浴するたびに                  以前とは違う何かを発見し、ワクワクできる。そんな喜びと感動を求めてこれからも気ままにのんびりと入湯を楽しんでいきます。

   
カテゴリー「熊本県温泉」の記事一覧

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人吉温泉「元湯」

 

 人吉温泉 「元湯」 で早朝入浴。



 「元湯」は人吉城跡のすぐ近くにある昭和9年開業の公衆浴場で、レトロ情緒あふれる湯屋である。
 期待に胸膨らませ、営業開始の早朝6:00に着き下車すると、もうすでに2人の先客が暖簾を潜っていた。
 


 この浴場は、僕が幼年期(5歳~10歳)に毎日通った銭湯で、実に約45年ぶりの入湯になる訳で
 入る前から気持ちが高ぶってしまっていた。外観、入口の階段、右側が男で左側が女、番台の場所、
 まるで親に手を引かれて通っていた時代にタイムスリップしたかのように昔のままの姿だ。



 子供の頃よく乗って遊んだ貫目秤も健在。床板や所々補修された箇所も当然見受けられるが、
 基本的には何も変わっていない。
 


 浴場も昔のまま。湯船は砂と小石の混ざったコンクリート造り。5~6名が浸かれる広さがある。
 変わったところといえば、天井部分と男女を分ける壁、シャワーが1つ付いたところくらいか‥
 湯気で解りづらいが、カランがないので、皆さん湯船からお湯を汲んで身体を洗っている。



 泉質は ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉    旧泉質名 : 含食塩ー重曹泉
 源泉温度47.7度  溶存物質1219㎎/㎏   (低張性・中性・高温泉)
 Na+:261.2  k+:54.5    HCO3-:439.4  Cl-:159.9
 浴用として、切り傷、やけど、慢性皮膚病など、飲用では糖尿病、慢性消化器病などに効果がある。

 無色透明で、若干の塩味と炭酸味がある。湯質は少しトロミのある肌にやさしい温泉といえる。
 湯温は42度前後と適温。昔は温めでゆっくり浸かる事ができたが、数年前に掘削し直したそうだ。
 湧出量が85㍑/分 と多く、泉温もあるため時期によって加水調整をしているそうだが、湯に新鮮さ
 を感じるので、加水も極僅かではないかと思う。もちろん掛け流し式の温泉である。



 ※人吉おんせん巡り観光パンフより参考写真





 早朝にも拘らず、地元の人が引っ切り無しに出入りする。今も昔も同じここの光景だ。
 休憩を挟みながら90分間ゆっくり楽しませてもらい退出すると既に暗かった空が明るくなっていた。

 想い出が甦る入湯を堪能致しました!


 《人吉温泉「元湯」》情報

  住所 : 熊本県人吉市麓町9

  電話 : 0966-24-1950

  営業 : 6:00~22:00

  休み : 無休 (元旦のみ休み)

  料金 : 大人200円  小人100円

  駐車場約20台  シャンプー・ボディソープなし





  

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人吉旅館

 

人吉温泉 「人吉旅館」 で入浴しました。



 熊本県人吉市は相良藩2万石の城下町で、「日本三大急流」の1つ清流球磨川の川下りと
 球磨焼酎の蔵元が多く点在する温泉町として有名である。
 「人吉旅館」はJR人吉駅から徒歩10分、九州自動車道人吉ICから車で10分の所にある純和風
 旅館。目の前には国宝青井神社がある。昭和9年創建当時そのままの姿を維持してきた事から、
 2012年9月に国登録有形文化財として国に答申されている。



 素朴で優雅な自然木をふんだんに使用した贅沢な設い。歴史と伝統を大切に継承してきた
 この旅館のこだわりが、フロントや回廊のような光沢ある廊下、展示物などに窺い知れる。



 男湯の入口が2つあり入ってみると、内部は同じような脱衣室が繋がった構造になっていた。
 尋ねてみると、新たに岩風呂を作った際に以前男女に分けていた風呂場を1つにして、男女を
 朝夕入れ替えにして入浴提供しているとの事。



 浴場内は旅館の雰囲気そのままの落ち着いたつくり。2つの浴槽と、写真奥にあがり湯槽がある。



 浴槽1つに7~8名が浸かれる広さがある。深さ80cmの湯船の中には木のベンチが備えられていて
 ゆったりと腰掛けて寛ぐことができる。



 泉質は ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉     旧泉質名 : 含重曹ー食塩泉
 源泉温度54.6度  PH値7.89  溶存物質2247   (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
 浴用として、神経痛、腰痛、婦人病など、飲用として胃炎、気管支炎などに効果が期待される。

 半透明の弱黄褐色した温泉で掛け流し。トロトロした肌触りが感じられる。微炭酸モール臭が漂う。
 飲泉すると微塩味、弱炭酸味と中金気味を感じる。湯温は41度くらいで適温。湯口温度は45~46度で
 それぞれの浴槽に注がれている。浸かっていると、若干の泡付きがあり、炭酸系の特徴が味わえた。

 昔ながらの風情を感じる純和風の老舗旅館で

 今日も味わい深い温泉を頂戴しました!
 
 
 《人吉旅館》情報

  住所 : 熊本県人吉市上青井町160

  電話 : 0966-22-3141

  営業 : 9:00~21:00(立ち寄り)

  休み : 無休

  料金 : 大人500円  小人200円

  風呂 : 内風呂男女各1  貸切内風呂2

  宿泊 : 1泊2食12000円~  ビジネスプラン10000円~  素泊まり7000円~

  駐車場完備  ボディソープ・シャンプー・シャワー・ロッカー・マッサージ機有り





  

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人吉「新温泉」

 
 
 熊本県人吉温泉 「新温泉」 で入浴しました。



 人吉温泉は、熊本県の南部にあり、宮崎と鹿児島の県堺に位置する相良藩700年の城下町。
 中心部には「日本三大急流」の1つ清流球磨川がせせらぎ、球磨焼酎の本場としても有名である。
 「新温泉」は温泉街の中心地にあり、地元の人が通う昭和初期創業の大衆浴場だ。



 歴史を感じさせるレトロな脱衣室。丸い籐籠や定番の貫目秤、古あんま機が飾り気なく置いてあり、
 ギシギシと軋む床板が、公衆浴場に来たんだという哀愁ロマン気分を盛り上げてくれる。



 「女将さん時間ですよ」を連想させる現代版がここにあった。

 先代が生前2つの浴場を経営していて、最初にできた温泉場が「昭和温泉」(今は廃業)、
 その次にできた浴場なので「新温泉」と命名されたんだと教えて頂いた。



 浴場内にはコンクリートでできた2つの浴槽。左側が熱湯で深く、右側がヌル湯で浅い。
 床もコンクリート打ち。どちらも析出物により黒々とした年月の証が刻まれている。



 木製のアーチ型天井。これのお蔭で浴場に圧迫感をまったく感じない。両脇を鉄骨で
 支えられながら、創建当時の勇姿を見せてくれている。



 浴場から見た叙情を感じる格子戸。何枚か残る作りガラスも良い。



 泉質は 単純温泉     源泉温度42度?  PH値? 溶存物質?
 トロリとしたヌルつきがある半透明でコーヒー色した湯色。若干の塩味と炭酸味、そしてモール臭が
 感じられるので、分析表はなかったが炭酸水素塩泉に近い弱アルカリ性の単純温泉ではないか
 と推察される。



 湯船の温度は40度前後とゆっくり浸かることができる。周辺での乱掘削の影響などで
 湯量がめっきり減少したため、午後からの営業を余儀なくされてしまったらしいが、
 これからもこの浴場をなんとか守っていただけるよう頑張ってほしいと願うだけである。


 裸電球が玄関を照らす長年大切にされてきた公衆浴場

 今日も味わいを醸す温泉を頂戴しました!



 《人吉「新温泉」》情報 

  住所 : 熊本県人吉市紺屋町80ー2 電話  0966ー22ー2020  

  営業 : 13:00~22:00  

  休み : 第1月曜日  1月1日  

  料金 : 大人300円 小人120円   





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takeさん
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職業:
嘱託職員
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自己紹介:
温泉好きが高じて大分県に定住。麦焼酎とトマトとカボスがあればご機嫌な中年親父。スィーツも好きだけど、洋物より和菓子!
温泉ソムリエの認定を受け、温泉地の「温泉分析表」を見ながらの体感にハマってます。

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